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私、金沢景敏は、なぜ『超★営業思考』を書いたのか?
営業は本当に素晴らしい仕事です。営業マンになることで、僕は、自分の「思考」や「生き方」、「あり方」を変えることができました。営業という仕事に出会えたおかげで、新たな自分と出会うことができました。
時々、こんなことを思います。僕が、TBSで働いていたら、ものすごく“いやなヤツ”になっていたのではないか、と。今思えば、あの頃の僕は、どこかで傲慢だったと思うのです。
ところが、営業マンになって、僕の“鼻っ柱”は叩きおられました。
名刺を出せばチヤホヤされていたのが、保険の営業マンになった瞬間に、多くの人が離れていきました。会ってくれないどころか連絡すら取れない。そういう状況になってはじめて人が会ってくださることを心より嬉しいと思えたし、人をご紹介していただくことの価値を感じることができました。この人がいたから、この人に会えたのだと。
プルデンシャル生命保険で結果を出し始めたころ、妻にこんなことを言われました。「ありがとうと、よく言うようになったね」。そう言われて、とても嬉しかったことをよく覚えています。人に対して心から感謝することができるようになれているとしたらそれは、僕にとって大きな成長だと思えたからです。
僕は、営業という仕事によって、育てていただいたと思っています。
その感謝の気持ちを込めて、僕なりに、営業をするなかで感じてきたことや、学んできたことを出し惜しみなく書いたのが本書です。思いが余って、かなり分厚い本になってしまいましたが、僕が、この本でみなさんと共有したかったのは、実はシンプルなことです。エネルギーは出せば出すだけ増える。人のご縁も出せば出すだけ増える。能力は使わないと増えない。だから、出し惜しみなくやっていこう。突き詰めれば、これだけなんです。
人間は、誰でも「能力」が与えられていると思います。
僕には、僕の「能力」が与えられている。だから、その「能力」を最大限に活かして、自分のために頑張るんです。そして、自分が満たされることによってはじめて、周りのためにも頑張れるようになると思っています。
まず、自分が幸せになることによって、周りを幸せにすることもできるようになる。そして、周りも幸せになることで、自分はもっと幸せになることができる。それこそが、幸せになるということだと思います。
自分だけが幸せになればいいと思っている限り、本当の意味で幸せを感じることはできない。このことが骨身に染みたときに、営業という仕事がうまくいき始めたように思います。自分自身が営業マンになることによって得たものを惜しみなく、皆さんと共有し、何か少しでも皆さんの人生にとってプラスになることがあればなと願っています。